こんにちは。ツナグ不動産事務所の松永です。
連日、猛烈な暑さが続いていますね。
そんな中、国交省が発表した住宅関連のデータをまとめてみましたところ、現状の住宅の販売状況が見えてきました。ぜひ参考にしてください。
中古住宅 販売量指数 <2024年4月>
国交省から、2024年4月の中古住宅の販売指数が発表されました。
国土交通省は、登記データをもとに個人が購入した既存住宅の移転登記量を加工・指数化した既存住宅販売量指数を発表しています。

全体で見ると、合計・季節調整値は前月比 4.4%増の 125.1となっています。
では、中身を見てみましょう。
戸建て中古住宅では、118.3で、前月比+1.9%増となっています。
中古マンションでは、129.3で、前月比+5.3%増となっています。
中古マンションの内、30㎡未満を除いたものでは、106.2で、前月比+3.9%増となっています。
国交省 既存住宅販売量指数 https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000210.html
不動産 価格指数 <2024年4月>


国交省から、不動産価格指数(住宅及び商業用不動産)が発表されました。
住宅の価格の変動が数字として分かるので、見てみましょう。
全体的に右肩上がりを続けていますが、特にマンション価格がおよそ10年前、2013年頃から上昇しているのがよく分かります。
直近の数字を見てみましょう。
住宅全体では、前月比+1.7%増となっています。
住宅地では。前月比+0.5%増となっています。
戸建住宅では、前月比+0.9%増となっています。
マンションでは、前月比+0.9%増となっています。
国交省 不動産価格指数 https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo05_hh_000001_00171.html
新築住宅の着工戸数 <2024年6月>



新築住宅は、注文住宅も建売分譲住宅も着工件数が減少しているのがわかります。
6月の新設住宅着工は、持家、貸家、分譲住宅が減少したため、全体で前年同月比6.7%の減少となり、
季節調整済年率換算値でも前月比5.9%の減少となっています。
①持家
○持家は 19,181戸(前年同月比 5.6%減,31か月連続の減少)
・民間資金による持家は 17,662戸(同 4.8%減,30か月連続の減少)
・公的資金による持家は 1,519戸(同 13.9%減,32か月連続の減少)
民間資金による持家が減少し、公的資金による持家も減少したため、持家全体で減少となった。
②分譲住宅
○分譲住宅は 18,361戸(前年同月比 8.6%減,2か月連続の減少)
・マンションは 8,241戸(同 2.1%減, 3か月ぶりの減少)
・一戸建住宅は 10,007戸(同 13.8%減,20か月連続の減少)
マンションが減少し、一戸建住宅も減少したため、分譲住宅全体で減少となった。
住宅購入にあたり「希望順位が最も高かった住宅の種類、妥協したもの」
など<2023年度>
こちらも、国交省の令和5年度の市場動向調査報告書から抜粋しました。
住宅(新築、中古)を購入した方によるアンケート結果になります。
こういうの知りたいですね~。
① 家を買うにあたり、希望していた住宅の種類はなんでしょうか?
注文住宅? 新築建売住宅? 新築分譲マンション? 中古住宅? 中古マンション?

希望通りの住まいを購入している方が多いとわかりますね。
②妥協したものは?

一番多いのは、「価格が予定より高くなった」でした。特に注文住宅を建てた方は予算より高くなったが70%近くになります。他の住宅は、既に完成しているもしくは価格が決まっているものなので、予算が立てやすいですね。それって大きなメリットだと思います。
③中古住宅にした理由

1位 予算的にみて手頃だったから
2位 新築住宅にこだわらなかったから
3位 リフォームされてきれいだったから
4位 リフォームで快適に住めると思ったから
となっています。
中古住宅は、新築住宅に比べて予算的に低く抑えられます。
そして、購入価格や初期費用も低く抑えられるため、住宅ローンの返済額も少なくなります。
リフォームされて販売されている物件では、購入後すぐに住むことができますし、
自分好みにリフォームすることで、理想の住まいを実現できますし、古い住宅ならではの趣や雰囲気を生かしつつ、現代の快適性を取り入れることもできます。
予算に合った物件を見つけることができる点や、リフォームによって自分好みの住まいに変えることができる点が中古住宅の魅力ですね。
④中古住宅で妥協したもの(詳細)

1位 価格(予定より高くなった)
2位 交通の利便性
3位 間取り、部屋数
4位 交通・生活利便性の高い立地
5位 住宅の広さ
となっています。
価格は大事ですが、理想に近い住まいを手に入れるために予定より高くなる場合もありますね。
交通の便は、やや悪くても他の条件を優先するために多少の不便さは受け入れる傾向がありますし、
間取りなどは、住んでから徐々にリフォームやリノベーションで自分好みの住まいに変えている方も多くいらっしゃいます。
妥協というより、購入して終わりではなく購入してから自分達の家づくりが始まるって感じで、中古住宅を購入するかたはきっと柔軟な生き方をされると思います。
※ここに掲載したものは、国交省のデータから抜粋したものになります。詳細は、下記URLを参照ください。
国交省 R5年度住宅市場動向調査の結果
https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000196.html
まとめ
中古住宅の販売量は、増加。
住宅の価格は、上昇。
新築住宅の着工数は、減少。
中古住宅を選んだ理由は、価格が手ごろだったから。
住宅購入した時に妥協したのは、価格。
価格については、マンションは10年前から、戸建て住宅は4年前から上昇しているのがわかりますね。
データで「見える化」すると、より実感します。
中古住宅の販売量が増加し、価格が上昇している一方で、新築住宅の着工数が減少していることから、中古住宅が以前より多くの人々に選ばれていることがわかります。
お家を購入するには大きな決断が必要となります。
大きな買い物になるので、お金、予算については重要になります。
住宅ローンを組むにも、返済期間はいまでは40年が当たり前になっています。
優先順位を決めて、お家選びの参考になればと思います。