こんにちは!
ツナグ不動産事務所の松永です。
国交省より、2月22日に3か月に1度の「主要都市の地価動向」を発表されました。
地価とは土地の価格のことですね。
1年に4回。3か月に1度地価の動きを調査し、先行的な(リードしている)地価の動向を明らかにするものです。
名前を「地価LOOKレポート」と言います。
今後、全国的な地価がどのようになるかが予測できる1つの指標になっています。
対象は、全国80地区。
内訳は、東京圏 35地区。大阪圏 19地区。名古屋圏 8地区。地方圏 18地区。
対象期間は、令和6年10/1~令和6年1/1(能登半島地震は反映されていません)です。
静岡では、静岡市葵区 静岡駅周辺の商業地域が対象地区となっています。
それでは、ここからは国土交通省の客観的数字からみた内容を掲載していきます。
「すべての地区において上昇又は横ばい!」
利便性や住環境に優れた地区におけるマンション需要が堅調であることに加え、店舗需要の回復傾向が継続したことなどにより、5期連続で全ての地区において上昇又は横ばいとなった。
また住宅地では、7期連続で全ての地区で上昇した。
地価の動向
- <住宅地> 全ての地点で上昇。上昇率100%。
- <商業地> 1箇所を除き56地区で上昇。上昇率98%。
- 下落なし。
- <地域別> 東京圏の1箇所を除き、全て上昇
◆主な要因◆
○住宅地では、利便性や住環境に優れた地区におけるマンション需要に引き続き堅調さが認められたことから、上昇が継続した。
○商業地では、人流の回復を受け、店舗需要の回復傾向が継続したほか、オフィス需要が底堅く推移したことなどから、上昇傾向が継続した。
静岡の状況
では、静岡を見てみましょう!
見にくいですが、赤線が静岡市葵区 静岡駅周辺 です。
黄色矢印が上向きになっております。
静岡 総合評価 … 0~3% 上昇
<不動産鑑定士のコメント>
当地区が位置する静岡駅北口周辺の商業施設集積エリアは、広域的な商圏からの集客性が優れている等によって静岡県内の中心商業拠点として機能しており、その地位は当期も変化していない。
新型コロナウイルス感染症の影響が弱まって新たな空き店舗の発生も少なくなり、新規店舗の進出も見られる等の商況の回復傾向が当期も続いている。街中の活気も回復して感染拡大以前の商況に戻りつつあり、当期の店舗賃料は概ね横ばいである。オフィス市場については、事業所の新規進出等によるオフィスの高稼働が続き、また、オフィスの新規供給もないことからオフィスの需給バランスは安定し、オフィス賃料は当期も横ばいで推移している。さらに、当地区の投資適格性を備える物件には稀少性があり、賃貸用のオフィスビルやマンション等を投資対象とする投資家等の需要者の取得意欲も回復傾向が続いており、再開発事業による効果への期待等も影響し、当期も取引価格は緩やかな上昇傾向が続いた。以上から、当地区の地価動向は前期同様にやや上昇で推移した。
新型コロナウイルス感染症の影響は弱まって地元不動産会社、地元投資家、地元企業等の物件取得意欲の回復傾向が続いており、当地区の不動産需要の回復過程も総じて安定的に推移している。以上から、当期の市況が当面続き、将来の地価動向はやや上昇と予想される。
昨年からの動向を見ても、下落することなく上昇傾向となっています。
地価も上昇傾向。株価はバブル期を超えたと言っていますが、私には景気回復の予兆が見えてこないんですけど~。不思議ですね(^.^)
<参考サイト>国交省:地価LOOKレポート
地価LOOK、主要都市の地価は全ての地区で上昇又は横ばいが継続 ~令和5年第4四半期地価LOOKレポート~