
こんにちは!
住宅ローンアドバイザーだった ツナグ不動産事務所の松永です(^o^)丿
「マイホームが決まったのに、住宅ローンの審査に落ちてしまった…」 そんな経験をされた方、そして、これから住宅ローン審査を行う方へ。
実は、住宅ローンの審査に落ちる理由は、大きく分けて3つです。しかも、事前に対策できるものもあります。
この記事を読んで、審査に落ちた原因を考え、次に向けた具体的な行動をおこしましょう。
なぜ銀行は審査落ちの理由を教えてくれないの?
まず知っておきたいのは、銀行は審査に落ちた理由を基本的に教えてくれないということです。
これは銀行の内部審査基準を守るためですが、落ちた側としては「何が悪かったのか分からない」状態で途方に暮れてしまいますよね。
でも大丈夫です。住宅ローンの審査基準はある程度パターン化されているので、自分で原因を推測することができます。
住宅ローン審査に落ちる3大原因

【原因1】他社での借入・返済状況に問題がある
意外と見落としがちな「隠れた借入」をチェック
たくさん借入していて、毎月の支払いがかさみ、生活がカツカツ。更に住宅ローンの支払いをプラスするのは難しいと思います。
ただ、「私は借金なんてしないのに」と言う方。
実は以下のようなケースないですか?
- 車のローン(残債がある場合)
- カーリース契約
- スマートフォンの分割払い
- クレジットカードのリボ払い
- 家電製品の分割払い
返済状況 特に注意!スマホ代金の支払い遅延
見落としがちなのが「スマホの機種代分割払いの遅延」です。
こんなケースは要注意
- 口座残高不足で引き落としができず、後日コンビニで支払った
- 毎月ハガキが来てから支払っている
- 1日でも支払いが遅れたことがある
たとえ後から支払っていても、「毎月遅延している」と記録されてしまいます。
クレジットカードの保有枚数も影響
「ポイ活」でクレジットカードを作りすぎていませんか?

危険ライン:4〜5枚以上保有
クレジットカードの保有枚数が多すぎると、住宅ローン審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
なぜなら、クレジットカードには「キャッシング枠」が付帯している場合があり、このキャッシング枠の金額が多いと審査上「他社からの借り入れが多い」と判断されるからです。
キャッシング枠が50万円であれば、いつでも50万円までお金を借りることができるからです。
今すぐできる対策
- 使わないクレジットカードは解約する
- キャッシング枠を0円に設定変更する
【原因2】返済比率の問題
返済比率とは?
年収に対する年間の返済額の割合のことです。30%~40%ラインを超えると、住宅ローンの借入金額の減額などになります。
計算式
返済比率 = (住宅ローン年間返済額 + その他借入年間返済額) ÷ 年収 × 100
一般的な基準:30〜40%以内
30%~40%を超えた場合は、借入額が多いと見なされ、減額などになります。
返済比率の計算方法
手取り金額ではありません。
源泉徴収票や課税証明書の所得金額になります。
・車のローン:月3万円 → 年36万円
・スマホ分割:月1万円 → 年12万円
・その他借入の合計
・借入希望額3,000万円、35年、金利1.5%
→ 月約9.2万円 → 年約110万円
(110万円 + 36万円 + 12万円) ÷ 年収 × 100
例:年収500万円の場合
158万円 ÷ 500万円 × 100 = 31.6%
具体例で理解しよう
年収500万円の場合
- 返済比率30%→年間返済額150万円→月々12万5千円までの支払いOK
- 車のローン月3万円があれば、住宅ローンは月9万5千円まではOK
今すぐできる対策
- 車のローンを完済してから住宅ローンを申し込む
- 借入希望額を下げる
- 頭金を増やして借入額を減らす
【原因3】団体信用生命保険(団信)に加入できない

団信とは?
「団体信用生命保険」の略称。
住宅ローン契約者が亡くなった場合、残りのローンが全額免除される生命保険です。ほとんどの銀行で加入が必須条件となっています。
加入できないケース
告知が必要な場合
- 所定の期間内の投薬歴
- 手術歴
- 心臓、脳、がんなどの重大疾病
- 精神疾患(最近審査が厳格化)
- 身体機能障害
今すぐできる対策
- ワイド団信を取り扱う銀行を選ぶ
- フラット35を検討する(団信加入は任意のため)
- 症状が軽微な場合は、治療終了から一定期間経過後に再申込をしてみる。
事前にできる!審査落ちを防ぐ3つの行動
【行動1】信用情報を自分で確認する
自分自身の借入状況を把握しておきましょう。
費用:各社500〜1,000円程度
確認できる機関
- CIC:クレジット会社系 902社が登録(https://www.cic.co.jp/mydata/index.html)
- JICC:消費者金融系 1328社が登録(https://www.jicc.co.jp/kaiji)
- KSC:銀行系(https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/)
信用情報機関は、日本に3つあります。
これらの情報機関に、クレジットカードの「枚数」、「氏名・生年月日・住所・℡番号・勤務先」が登録されています。
さらに、「支払い状況」、「延滞」、「破産」の情報が載っているため、これを俗に「ブラックリスト」なんて言ったりします。
内容に誤りがあった場合は、すぐに関係機関に連絡し訂正してもらってくださいね。
【行動2】事前審査(仮審査)を複数の銀行で受ける
メリット
- 本格的な物件探し前に借入可能額が分かる
- 審査基準の異なる複数の銀行を比較できる
- 1〜5営業日で結果が出る
ツナグ不動産事務所では2〜4行での事前審査をおすすめしています。
【行動3】借入状況を整理する
やるべきこと
- 全ての借入をリストアップ
- 不要なクレジットカードの解約
- 可能な借入の完済
- 返済比率の計算
1つの銀行で落ちても諦めないで!
重要なポイント:銀行ごとに審査基準が異なります
A銀行でダメでも、B銀行では承認されるケースは珍しくありません。
実際にあるケース
- ネット銀行では通らなかったが、地方銀行では承認された
- メガバンクでは厳しかったが、信用金庫では承認された
- 1行目では条件付き承認、2行目では満額承認
まとめ:ムリなく進められるステップアップガイド
【まずは現状把握から】
- 現在の借入状況をすべて書き出す
- 使わないクレジットカードをピックアップ
- 返済比率を計算してみる
返済比率の計算方法
Step1: 年収を確認(額面金額)
Step2: 現在の借入の年間返済額を計算
・車のローン:月3万円 → 年36万円
・スマホ分割:月1万円 → 年12万円
・その他借入の合計
Step3: 希望する住宅ローンの年間返済額を計算
・借入希望額3,000万円、35年、金利1.5%
→ 月約9.2万円 → 年約110万円
Step4: 返済比率を計算
(110万円 + 36万円 + 12万円) ÷ 年収 × 100
例:年収500万円の場合
158万円 ÷ 500万円 × 100 = 31.6%
【次のステップとして】
- 信用情報の開示請求
- 不要なクレジットカードの解約手続き
- 複数の金融機関の住宅ローン商品を比較
【実際の申込みに向けて】
- 2〜3行での事前審査申込
- 可能な借入の完済検討
より有利な住宅ローンを知る為にも、いくつか比べてみることも大切です。
静岡中部の不動産購入・土地・中古住宅・マンション・建売の購入・不動産売却・土地・中古住宅・マンションの売却をお考えの方は、ぜひツナグ不動産へお気軽にお問い合わせください◎
(もちろん、しつこい勧誘や営業は一切しませんのでご安心ください\(^o^)/)
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