まぎわらしいんですが、土地の価格って４つもあります。
こんにちは！ツナグ不動産事務所の松永です。
知らない方は初めて聞くと思いますが、「土地の価格は４つ」あるんです。
びっくりしません？
同じ土地なのに価格が４つあるんです。
まぎわらしいですが、それぞれに意味のある価格という事でどんな価格があるのかみてみましょう。
１．時価…実際の販売価格。
２．固定資産税評価額…固定資産税、都市計画税、不動産取得税、登録免許税などの基準になる価格。
３．相続税評価額…相続税や贈与税の課税基準になる価格。
４．公示価格…国土交通省が公示する標準地の価格。
となっています。
それでは詳しく１つずつ説明をします。
時価について
１番私たちが目にする販売価格です。ネットや広告などに出ている実際に取引をする値段になります。
わかりやすいですよね(^_^)
固定資産税評価額について
家を買ったり建てたりすると、「固定資産税」の通知が市役所から届くようになります。
土地や家などの不動産「固定資産」を持っていると、毎年納付する税金ですね。
毎年1月1日現在で、所有権を登記している人に対して課税されることになり、5月か6月ごろ市役所から納税通知書が送られてきます。
その元、計算の基準となるものが「固定資産税評価額」なのです。
固定資産税評価額は、土地や家屋などをそれぞれどう評価するかを定めた「固定資産評価基準」に基づいて、各市町村が個別に決める評価額で各自治体の担当者がひとつずつ確認して決定しています。
土地であれば、土地の時価の約70％が固定資産税評価額の目安といわれていますが、その土地がどんな場所にあるか（市街地なのか村落地域なのか）、面積や形状はどうか道路がどのように接しているかなどによって、評価額は違ってきます。
うちの固定資産税評価額はいくらかしら？と思った方は、
毎年送られてくる固定資産税の納税通知書に付いている「課税明細書」を見てみましょう。
いろいろな数字が書いてありますが、固定資産税評価額は「価格」の数字です。
ただ課税明細書を見ると、「価格」のほかに「課税標準額」というのが書いてある場合があります。
土地の場合は住宅用地に対する特例措置などがあり課税標準額は固定資産税評価額よりも小さくなります。
価格と課税標準額を混同しないように気をつけましょう。
固定資産税が高くない？ちゃんと評価されているの？を確認できます。
それは、毎年4月1日から最初の納期限日までに市役所で、自分の土地や家だけでなく他の土地や家屋の固定資産税評価額を見ることができる「縦覧制度」というものがあり固定資産縦覧帳簿が確認できます。
同じエリアのほかの土地や家屋と比較してみてあまりに大きな違いがある場合、自分の土地や家屋が適正に評価されているかの審査の申し出をすることができます。
相続税評価額について
「相続税評価額」とは相続税や贈与税の課税基準になる価格です。
相続税の土地評価方法は「路線価方式」と「倍率方式」の2種類があります。
どちらの方法を使うかについては、その土地の所在地によって決まっていて選択できないんです。
その土地が市街地や住宅地にある場合は路線価方式を用いることが多いです。
「路線価」は、その道路に面する標準的な土地の1㎡あたりの価値を千円単位で表記しています。
路線価図は国税庁のサイトで簡単に確認することができます。
「倍率方式」とは固定資産税評価額に一定の倍率をかけて相続税の評価額を求める方法です 。
こちらも 同様に国税庁のサイトから確認できます。
「固定資産税評価額」は市。
「相続税評価額」は国税庁。
で、「公示価格」は…
公示価格について
「公示価格」は国土交通省が毎年3月に公示する標準地の地価のことです。
国土交通省の「土地鑑定委員会」が、全国の都市計画区域内に標準地を設定し、毎年1月1日時点の土地の正常価格を鑑定・審査します。
そして、３月下旬～４月初旬に公示価格の発表がされニュースなんかになります。
公示価格の発表を行う意味は、公平的な土地の価格の目安となる数値を開示して民間の土地取引を円滑にする目的があります。
国交省 地価公示のサイトからご覧になれます。
ただ標準値のみの発表で他の地点は算出されないので、自分の土地の価格を知りたいときは近くの基準地点の価格から推測することになります。
2019年 公示価格の最高価格は、
東京都中央区銀座4-5-6（山野楽器銀座本店）で㎡当り 57,200,000円 ⁉
坪単価およそ１億９千万円になります！
静岡の最高価格は㎡当り1,500,000円で、静岡市葵区呉服町2丁目6番8でした。
それぞれの価格の意味は分かるのですが、せめて２種類位にしてほしいと思う松永でした…
