過払い金請求すると住宅ローン審査に通らないことがあるのか調べてみました
過払い金請求とは、消費者金融やカード会社に払いすぎた利息を取り戻すことです。
少し前までは、過払い金請求も自己破産と同じ債務整理の一つとして考えられていた為いわゆる「ブラックリスト(信用情報)」に載っていました。しかし、2010年4月に金融庁が「過払い金請求は個人信用情報に影響しない」ということを確約しました。過払い金請求をしても、原則として住宅ローンに影響がなくなったということです。
「原則」って言葉がひっかかりますね。
原則以外で過払い金請求して住宅ローンの審査に通らない場合はどんな場合かを調べてみると、2つの理由が考えられました。
借金が残る過払い金請求は、ブラックリストに載る
返済中に過払い請求をして、借金を完済できない場合(借入金が1円でも残る場合)は過払い請求ではなく任意整理をしたことになります。
任意整理とは、裁判所を通さず貸金業者と交渉して(ほどんどの場合は弁護士や司法書士が交渉をします)債務額全体を減らしたり、月々の返済額を減らすことで現在の支払いよりも負担を軽くする手続きの事です。
任意整理は支払いが大変な人にとっては、将来への不安がなくなるんですよね。
ただ任意整理のデメリットとして、ブラックリスト(信用情報)に5年から7年は載ってしまいます。
ブラックリストにのると住宅ローンはもちろんクレジットカードや車のローンの審査にも通らなくなり、新たな借入れも難しくなります。
ちなみに、借金を完済してから行う過払い金請求はブラックリスト(信用情報)には載りませんので安心してください。
住宅ローンを組む金融機関が、過払い金請求をした会社の関連会社だった場合
過払い金請求した消費者金融やカード会社では、一度でも過払い金請求をされた相手を永年ブラック(「この人には二度と貸さない」リスト)として記録していることが多く(いわゆる自社ブラック)、たとえブラックリスト(信用情報)が抹消されていたとしても、その業者から借入をすることができないことがほとんどです。
そして、消費者金融は銀行と連携していることが多いので過払い請求先と住宅ローンを組む金融機関につながりがあると、審査が通らない可能性があります。
連携している銀行の一覧です。
消費者金融 | 銀行 |
プロミス | 三井住友銀行 |
アコム | 三菱UFJフィナンシャル |
SMBCモビット | 三井住友銀行 |
レイク | 新生銀行 |
ジェイスコア | みずほ銀行 |
過払い金請求をしてから住宅ローンを組みたいと考えている方は、その融資先が関連会社かどうか事前に確認することが大切になってきます。
まとめ
過払い金請求は、利息制限法の上限金利を超えて支払ったお金を貸金業者などから返してもらう法律で認められた権利です。
借金返済で払い過ぎたお金が戻ってくるというメリットがある一方、過払い金請求を行うことで住宅ローン審査などに影響を及ぼすこともありますので、過払い請求をする時期などをよく検討してみてください。
ツナグ不動産事務所では、お客様の住宅ローン審査のサポートをしております。過払い金請求をしたことがある方やブラックリスト(信用情報)に不安がある方などのお客様のサポートをしていきます。審査の障害となる要素についてどのようにそれをクリアするのか、知恵を振り絞り全力を尽くします。無事審査をクリアし、住宅が購入できるといいですね!