こんにちは!
ツナグ不動産の松永です。
最近、「浴室暖房乾燥機」の人気が高まっていることご存知でしょうか。
これからのシーズン、ヒートショックの事故が増えてきます。
「浴室暖房乾燥機」あったらいいなと思い調べてみたら、なんとなく冬だけ活躍しそうなイメージですが、オールシーズン使える優れものだったんです!
年間14,000人!
年間14,000人。
これは、厚労省の推計における1年間に入浴中の死亡者数です。
年間の交通事故死者数は約3,000人、新型コロナで亡くなった方の人数は令和3年10月1日現在、累計で17,648人。
比べてみると、どれだけ入浴中に亡くなる方が多いかが分かります。
日本人の死因の第1位はガンですが、高齢者においては、脳梗塞と心筋梗塞がガンの死亡者数を上回ります。
これらの疾患は、家の寒さ、特に暖房の効いた居間から寒い浴室へ移動して裸になったり、夜中に暖かい布団の中から寒いトイレへ行ったりするなど、住宅内での急激な温度差が引き金となることが少なくないとの事です。
浴室暖房乾燥機の基礎知識
まずは、浴室暖房乾燥機の基礎知識。
浴室暖房乾燥機には、寒い冬、快適に入浴できるように浴室内をあらかじめ温める暖房機能があります。
入浴中の事故原因のひとつの「ヒートショック」は、寒暖差で血圧が大きく変動することで起こりますので浴室暖房乾燥機を使用することで、予防効果が大きくあると思います。
その他にも、乾燥・換気・涼風・美容の機能も!
乾燥機能は、雨続きの梅雨時期だけでなく最近では、「室内干し派」にとってはとてもありがたい機能になります。
ふだんも、入浴後に乾燥機能を付けておけば、イヤな臭いやカビの発生を抑えることもできます。
また、暑い夏は、涼風や換気機能をつかって快適に入浴できるし、ミストサウナ機能付きなら「癒しと美容」の空間になりゆったりした入浴タイムを過ごせそうですね。
お風呂が危険なんて思いたくないですよね。快適、なおかつ安心して入れるお風呂タイムがスタンダードになってほしいです。
堂々のトップに!
アットホームが2021年5月に公表した「《不動産のプロが選ぶ》自分が住むなら欲しいマンション設備ランキング」では、浴室暖房乾燥機が51.6%の支持を得て第一位に選ばれました。
その理由は、「天候や時間を気にせず洗濯物を干せる」「カビや湿気対策として浴室内を清潔に保てる」などがポイントのようです。
快適・健康志向の高まりの他、新型コロナ禍では、巣こもり・清潔志向も追い風となって設置が進んでいるようです。
タイプ
浴室暖房乾燥機には、「天井取付タイプ」と「壁掛けタイプ」があります。
天井取付タイプは、新築・リフォーム時に。
壁掛けタイプは後付けに適しています。
熱源は「電気式」と「ガス式」があります。
すばやく暖めるガス温水式と、ヒーターやヒートポンプによる電気式があります。
新機能搭載機種も続々と登場しているようです。
機能面から、浴室の温度が15度以下になるとサインが点灯する「低温サイン機能付き」や暖房の設定温度をリビングの室温に近い温度に設定して運転することで省エネにつながる「暖房セーブコース」が選べるものがあるようです。この暖房セーブコース、暖房「強」に比べ33%もランニングコストが抑えられるということです。
その他、湯張り運転と連動して浴室温度に応じて自動で運転開始するものなどもあるそうです。
ヒートショックの予防:簡単にできる方法
浴室暖房乾燥機以外の簡単にできる方法をご紹介します。
ヒートショック防止には様々な方法がありますが、簡単にできる方法をご紹介します。
事故の半数が、寒くなる12月~2月に起きています。体に気をつけて過ごしていきましょう。
①シャワーを活用したお湯はり
シャワーを活用した浴槽へのお湯はりは効果的。高い位置に設置したシャワーから浴槽へお温をはることで、浴室全体を温めることができます。
②ふだんの入浴で気をつけること
夕食前・日没前の入浴
夕食を食べる前、日没前に入浴することも良い対策法です。日中は日没後に比べ、外気温が比較的高く、脱衣所や浴室がそれほど冷え込まないことに加え、人の生理機能が高いうちに入浴することで、温度差への適応がしやすくなります。
食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を控えましょう。
お湯の温度を41℃以下にし、暖めすぎないようにすると、急激な血圧低下を防ぐことができます。
可能な場合は、家族による適切な見守りや、公衆浴場、日帰り温泉等を活用し、ひとりでの入浴を控えるといった方法も有効ですね!